禍福は糾える縄の如し
我らが阪神タイガースは8月12日終了の時点で4連敗。最大借金16を返済し、貯金3まで積みあげたチームはついに借金生活へと突入した。盤石の投手陣を抱えつつも、打線が不振に嘆く。
チーム内打率1位2位の近本、中野選手、ホームラン数と打点がチーム内トップで、セリーグでも共に2位につけていた大山選手がコロナ陽性で登録抹消となった。
また、代走の切り札の熊谷選手、ムードメーカーの北條選手なども離脱となり、控えのカードも切りにくい状況だ。
好打者が次々といなくなり、4番だがまだ2年目の佐藤輝明にマークが集中し、本人も責任感の重圧からか不振が続く。
良い要素が現状ほぼない。まさに開幕当初9連敗した時のようだ。
「禍福は糾える縄の如し」
まさにこの言葉は先人たちの偉大さを思い知らされる。
良いことも悪いことも連続して起こる。言葉にしてしまえば単純だが、かなり的を射た言葉だ。
人生には何をやっても上手くいく時、何をやっても上手くいかない時、両方あるものだ。
前者の時には問題ないが、後者の時に頑張り続けるのはやはり大変だ。
そして、上手くいかない時にこそ人間の真価が発揮されると言える。
私もそんな時期があった。中学生2年生の頃だろうか。
朝5時に起きて勉強していたにも関わらず成績が上がらなかった。また、当時所属していた部活でも、結果を出しているのにも関わらず、パフォーマンスよりも周囲との人間関係が重視されて試合で使ってもらえなかった。さらに、当時運営していたネットのサークルもサークルメンバーに誹謗中傷を書き込む荒らしが現れ、対応にも追われていた。また、父親からも強い束縛を受けていた。
当時は全てを投げ出したくなったものだ。
その時に自分を救ってくれたのは、間違いなくアニメだ。
アニメの主人公は、たいてい辛い時に真価を発揮する人物だ。
頑張って結果を出すのはかっこいい。しかし、結果が出ない中で頑張り続けるのもとてもかっこいいのだ。そんな姿を登場人物たちは見せてくれた。
そんな姿に感化され、努力し続けようと決意した。(若干は腐っていたが)それなりの学生生活が送れたのではないだろうか。
上手くいかない時には「きっかけ」を掴む必要がある。
その「きっかけ」というのは大きいものだとは限らない。
私にとってはたかが「アニメ」だ。
こんな時だからこそ、阪神は小さいきっかけを見つけていこう。
単純に考えれば、今日も負ける可能性が高い。
だが、9連敗を経験しているチームだ。
最悪を経験した人間は強いし、「きっかけ」を見つけることもできるはずだ。
猛虎の復活を期待したい。