私はマクドナルドの大ファンである。
毎週土日のどちらかは朝マックを食べに行っている。なんなら土曜日に出している記事はほぼマクドナルドで書いている。
といっても、マクドナルドに頻繁に通うようになったのはここ2年ほどだ。
マクドナルドには「モバイルオーダー」といって、スマートフォンのアプリから注文し、そのまま席に運んでもらえるサービスがある。
つまり、一言も発さずに料理が運ばれてくるのだ。
かつて一般人が外食でそのような経験をすることは考えられなかっただろう。
実にすごく偉くなった気分だ。
この「モバイルオーダー」には数々のメリットがある。
ファーストフード店は混みがちで、なかなかゆっくり商品を選ぶことはできない。
モバイルオーダーなら、じっくり検討して選ぶことができるし、新商品などもしっかり確認できる。そのため、注文に対する満足度が高い。
また、自分のようなやや人見知りの人間は、正直あまり喋りたくない(もちろん注文くらいは普通にできるが)ので、それだけでもかなり気分が楽だ。
支払いも楽で、クレジットカードやキャッシュレス決済でスムーズである。
また、席で待っているだけでいいので並ぶ必要もないし、場所取りのために荷物を置いておく必要もない。
このように書くとマックのステマみたいだが、私のような人間にステマを頼むほどマックが追い込まれていることはないので安心して欲しい。
さて、このように最近では「無言」サービスが増えている。
例えば、サイゼリヤも紙に注文を書いて渡すだけだ。
サイゼリヤの場合は結局確認のためにしゃべっている気もするが。
地元のスーパーでも「セルフレジ」が導入されている。
「セルフレジ」というのは完全に自分だけでお会計ができるサービスだ。
小銭を取り出す時間などで周囲を待たせる必要はない。
ふらっとお菓子などを買うのにちょうどいい。
さて、人と関わらないということは、自分の意志を貫きやすいということだ。
セルフレジのスーパーなら、大人でもポケモンパンを大人買いしやすい。モバイルオーダーならマックでポテトを3つ注文するとかもしやすい。
もちろん誰にどう思われようとどうでもいい人なら関係ない。(というか私はそっちよりだ)
しかし、多くの人は、他人が介在することによって、良くも悪くも自分の意志は制限されてしまう。たとえ他の人に迷惑がかからないことだとしても、「周りからこう思われる」という理由で自分にとっての最善を取らないことがある。
そういう意味で技術的に他人と「関わらない」ことは一定程度良いことなのかもしれない。
SNSや通信手段の発達が人とどこでも「関われる」ようにした一方で、モバイルオーダーなどによって今までよりも「関わらない」ようにできるようになった。
各々が「関わり方」のバランスを調整できる社会になれば、より多くの人たちが生きる社会になるのだろう。今後の新技術に期待したいものだ。